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《税務Q&A》

情報提供 TKC税務研究所

【件名】

医療法人の出資持分を純資産価額で算定する場合の口数について

【質問】

 持分の定めのある医療法人Aの理事長であり当該医療法人の大口出資者である甲が亡くなった。
 医療法人Aの出資額は2千万円であるが、定款にはその出資金についての総口数や1口当たりの出資金額についての規定がない。
 被相続人甲の出資金の評価について、純資産価額で評価する場合の「課税時期現在の発行済株式数」は、1株1円(1口1円)として算定して差し支えないか。

【回答】

 1口を1円として算定した場合は、適正な評価額が算出されないことになるため、1口の金額を1千円又は1万円などと仮定して算定することになります。

【関連情報】

《法令等》

相続税法22条
財産評価基本通達178
財産評価基本通達179
財産評価基本通達185
財産評価基本通達194-2

【解説】

1 医療法人の出資の評価は、財産評価基本通達194-2において、同通達185のただし書き(80パーセント評価)や同188-2(特例的評価方式)の定め及び同出資の評価を類似業種比準方式で評価する場合の算式等を除き、取引相場のない株式の評価方法に準じて計算した価額によって評価するとされています。
2 本件は医療法人Aの出資の評価を純資産価額で評価する場合のご質問ですが、医療法人に係る厚生労働省のモデル定款では、原則的に出資口数と出資1口の金額を規定する条文が入っていないため、口数(株数)という概念がないということです。
  そのことにより、当該出資額の1円を1口にして計算した場合には、仮に医療法人Aの純資産価額(相続税評価額)が3千万円の場合、1口の金額が1円(評価明細書第5表の⑪欄は表示単位が円であり、円未満を切り捨てて記載することとされている。)となり、適正な金額(1.5円)が算出されないことになります。
  また、純資産価額が出資額を下回る場合は、1口(1円)当たりの純資産価額が「0」になっていしまい、不合理な評価額が算定されてしまいます。
3 そのため、医療法人の出資額の口数については、1口の金額を1千円又は1万円などと仮置きして評価するのが妥当であるとされています。

【収録日】

平成26年 7月31日


 
注1: 当Q&Aの掲載内容は、一般的な質問に対する回答例であり、TKC全国会及び株式会社TKCは、当Q&Aを参考にして発生した不利益や問題について何ら責任を負うものではありません。個別の案件については、最寄りのTKC会員にご相談ください。
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