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《税務Q&A》

情報提供 TKC税務研究所

【件名】

請負の報酬と賃金等の区分

【質問】

 当社は、一般土木建築工事の請負業者ですが、当社の下請業者のなかには、いわゆる一人親方といわれる大工等の職人がおります。
 当社とその職人等との関係は、請負契約によるものですが、その報酬の支払については、職人等が直接現場へきた場合や当社が現場へ引率した場合にその日数に応じて1日当たり○○円として計算し、月中と月末の2回支払とし、その支払額を外注費として計上しています。
 しかし、その職人等の要請により社会保険料は当社が納付しています。
また、その職人等を常時確保するために、特定日数以上当社の下請けをした者に対しては盆暮れの年2回報奨金として○○万円を支給しています。
 この下請職人に対する報酬の支払額は、外注費の対価として課税仕入れに当たりますか。

【回答】

 請負による報酬の対価の支払は課税仕入れに該当しますが、事業者が、個人と雇用契約又はこれに準ずる契約に基づき、その個人を事業者に従属させ、かつ、その事業者の計算に係る事業に役務を提供する場合のその報酬は給与等を対価とする役務の提供に当たるとされています。
 しかし、雇用契約等に基づく出来高払いの給与を対価とする役務の提供であるのか、請負による報酬を対価とする役務の提供の対価であるのかの区分が明かでないときは、次の各事項を総合勘案して判定するものとされています。
(1)その契約に係る役務の提供の内容が他人の代替を容れるかどうか。
(2)その役務の提供に当たり事業者の指揮監督を受けるかどうか。
(3)まだ引渡しを了しない完成品が不可抗力のため滅失した場合においても、その個人が権利として既に提供した役務に係る報酬を請求することが出来るかどうか。
(4)その役務の提供に係る材料や用具等を提供されているかどうか。
 質問の大工等の職人に対する報酬については、上記(1)から(4)までの事項を総合勘案して判断するところですが、その職人等が、現場に出向いた場合に限り、その日数に応じた日額を月2回払いされていること、これらの者の社会保険料の支払をしたこと、及び、盆暮れには報奨金が支払わされていること等からみますと、雇用契約若しはこれに準ずる契約による給与等を対価とする役務提供の対価に当たるように考えられます。

【関連情報】

《法令等》

消費税法2条項12号
消費税法基本通達1-1-1
所得税法28条1項

【収録日】

平成13年 8月31日


 
注1: 当Q&Aの掲載内容は、一般的な質問に対する回答例であり、TKC全国会及び株式会社TKCは、当Q&Aを参考にして発生した不利益や問題について何ら責任を負うものではありません。個別の案件については、最寄りのTKC会員にご相談ください。
注2: 当Q&Aの内容は、作成時の法令等を基に作成しております。このため、当Q&Aの内容が最新の法令等に基づいているかは、利用者ご自身がご確認ください。
注3: 当Q&Aの著作権は株式会社TKCに帰属します。当Q&Aのデータを改編、複製、転載、変更、翻訳、再配布することを禁止します。

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