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《税務Q&A》

情報提供 TKC税務研究所

【件名】

自動ドアに改修した場合の資本的支出の考え方

【質問】

 当社には築後10年経過した自社ビルがありますが、この建物1階にある店舗入口のガラス扉に傷みが出てきたので、このたびガラス扉の自動ドアに取り替えることとし、その改修費用60万円を支出いたしました。このような場合、従来の店舗に比べ利便性が向上しますので、改修費用の全額が資本的支出となるのでしょうか。

【回答】

 資本的支出は修理、改良等その名義を問わず、固定資産の使用期間を延長させ、又はその価値を増加させる支出をいい、修繕費は固定資産の通常の維持管理のほか毀損部分の原状回復のための費用をいいます(法令132、基通7-8-1、7-8-2)。
 ご質問の改修費用は従来の店舗入口のガラス扉を修繕する目的で行われたようですが、従来にはなかった自動ドアに取り替えたことにより利便性が向上するなど建物の価値が増加しているとも認められます。
 そこで、このような場合の判断ですが、建物は、基礎、躯体、床及びこれらの仕上施工物のほか、これの従物たる畳、ふすま、障子並びにその内部造作物の一切が建物の取得価額を構成すると考えられています。ご質問の店舗のガラス扉は建物の従物に該当しますので、改修費用60万円は建物に対する資本的支出があったものと考えられます。
 ただし、ご質問の場合、店舗改修後のガラス扉は自動ドアとなりますので、耐用年数取扱通達2-2-5(エヤーカーテン又はドアー自動開閉設備)により、ガラス扉を動かす駆動装置その他の附属機器は建物附属設備と取り扱われることになります。
 したがって、ご質問の場合、ガラス扉の入替えが従前と同様のものであれば、通常の維持管理の範囲内と考えられますので、その部分の費用は修繕費となり、また、自動ドアの駆動装置等附属機器については建物附属設備の資産取得と考えられます。そうしますと、改修工事の担当施工業者に依頼して改修費用を合理的に按分する必要があります。
 なお、自動ドアの駆動装置等附属機器の耐用年数は、耐用年数省令別表第一の「建物附属設備」の「エヤーカーテン又はドアー自動開閉設備」の12年となります。

【関連情報】

《法令等》

法人税法132条
法人税基本通達7-8-1
法人税基本通達7-8-2
耐用年数省令別表一
耐用年数通達2-2-5

【収録日】

平成29年 3月31日


 
注1: 当Q&Aの掲載内容は、一般的な質問に対する回答例であり、TKC全国会及び株式会社TKCは、当Q&Aを参考にして発生した不利益や問題について何ら責任を負うものではありません。個別の案件については、最寄りのTKC会員にご相談ください。
注2: 当Q&Aの内容は、作成時の法令等を基に作成しております。このため、当Q&Aの内容が最新の法令等に基づいているかは、利用者ご自身がご確認ください。
注3: 当Q&Aの著作権は株式会社TKCに帰属します。当Q&Aのデータを改編、複製、転載、変更、翻訳、再配布することを禁止します。

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