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かつて広告といえば、新聞や雑誌、テレビ、ラジオのいわゆる「四マス」と呼ばれる従来のマスメディア上が主流を占めていました。が、21世紀の今日、インターネット広告が飛躍的な成長を遂げています。2004年のインターネット広告費は1814億円にのぼり、ついにラジオの広告費を抜きました。ではなぜそれほどインターネット広告が注目されているのでしょうか?
インターネット広告の特徴として筆頭に挙げられるのは「手軽さ」でしょう。例えばキーワード検索に連動した広告だと、ワンクリック最低9円で、3000円から実施できます。費用対効果を高めやすいことも特筆すべき特徴です。インターネットの場合はユーザーを絞り込んでの告知が容易です。ターゲティングした見込顧客や潜在顧客に宣伝メッセージを届けるわけですから、高い効果を得やすくなります。
また効果測定がしやすいことも人気の要因です。文字通りリアルタイムで結果を知ることもできます。
ひとくちにインターネット広告といっても、メディア(媒体)別に「ウェブサイト広告」「メール広告」「モバイル(携帯)広告」の3種類に分かれます。それではひとつずつ見ていきましょう。
まず「ウェブサイト広告」です。パソコンのウェブサイト上に掲載する広告で、おもに検索結果連動広告、バナー広告、テキスト広告、スポンサーシップ広告、動画広告などがあります。「ウェブサイト広告」の中で、もっとも手軽に活用されているのが検索連動型広告です。これは、ユーザーが検索エンジンで検索した結果のページにテキスト広告を表示するものです。広告主がどのキーワードで広告を表示させるかを選ぶので、言い換えれば、キーワードを介して絞り込みされたユーザーに見せる広告ということになります。
一方、インターネット広告全体でもっとも売上シェアを占めているのがバナー広告です。バナーとはもともと横断幕の意味。ヤフーをはじめとした主要ポータルサイトなどの上部に、横断幕のようにある広告などがそうです。露出も多く華やかですが、その分、コストもかかります。
バナーよりもコストを抑えた「ウェブサイト広告」としては、テキスト広告があります。ニュースサイトなどで見た目はコンテンツの一部のように馴染ませることで高い効果を生みます。
では次に「メール広告」をみてみましょう。第三者のメールマガジンのコンテンツの間に、5行程度のテキストでの広告を差し込み掲載するものが代表的です。そのほか、通称「オプトインメール」と呼ばれる、まるごと広告のメールもあります。
最後の「モバイル広告」は、主に携帯電話端末を舞台とした広告です。基本的に検索連動型広告やバナー広告、メール広告などがあり、このあたりは上述の広告と同じです。モバイルサイトの場合は、これにキャリアメニュー広告が加わります。それぞれの携帯電話会社は公式メニューを提供していますが、そこでの広告となります。
このほかブログなどに備わっているRSSというサマリー文章配信機能を応用した「RSS広告」や、個人サイトなどで紹介し、そのサイト経由で売買が成立したら手数料を支払うという「アフィリエイト」といったインターネット広告も台頭してきています。
先に挙げたウェブサイトの検索連動広告は、自社でも手続きは難しくありませんので、手はじめに試してみるといいでしょう。より効果的な広告を展開するには、専門コンサルタントなどに相談し、自社に合ったインターネット広告を選ぶことをお薦めします。
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